【インタビュー】宮沢氷魚 誰のコピーでもない、自分だけの役者道「今なら自信を持っていられるから」
僕は“つかんだ”と思った瞬間はないんですけど、きっとあえてそうしていたのかな、と思いました。今泉さんが難題をどんどん与えてくれて、毎日悩んで、正解って何なんだろう、とずっと考えていました」。
2020年は「自分の実力でどんどん仕事をしていきたいし、決めていきたい」
宮沢さんと二人三脚でふんばり、10日間の共同生活をともにした藤原さんの存在なくして、本作はなしえなかったと、宮沢さんは感謝を忘れず口にする。
「季節くんの存在は本当に大きかったです。とにかく傍にいてもらったことは、僕が季節くんにやってもらって一番うれしかったことでしたし、僕も同じことをしました。役もですけど、テーマもテーマで、自分ひとりで考え始めちゃうと、本当に孤立して孤独になっていくんです。僕も季節くんも、どちらかと言うと、自分の中にあるもので必死に答えを見つけ出そうとしてしまうので、どうしてもしんどくなってくる。そこで近くにいてくれて、僕がすごい悩んでるときにスッと一言かけてくれたりとかが救いでした。
終わっていろいろ考えてみたら、ああいう瞬間ってすごく大事だったな、と思うんですよね」。
全身全霊をかけた当然の結果か、撮影終了後はとてつもない疲労感に襲われたとも話す。