2020年1月24日 07:45
【インタビュー】高橋一生&蒼井優、信頼と安心の共演は「すごくいい体験、いい時間」
という希望が自分の中にあったりしました。自分の地元があるみたいな感じ、とでもいうのかな(笑)。
高橋:地元ね(笑)。
蒼井:地元ほど、いつでも帰れるわけではないですし、緊張はしますけど、タナダさんと組むと、後天的ではなく、先天的な感覚でお仕事ができるんです。「そうそう、私はこういうことで照れるんだ」とか、「こういうことに、はにかむんだ」とかを思い出させてくれる場所で、「ここは頑張らなきゃ」とか、「ここはこれでいいんだ、この世界は」みたいなことではなく、居させてくれる現場なんです。だから、すごく大きな存在です。タナダさんの作品は心強いんですよね。
「やっぱり優ちゃんとでないと出せない」「すごくいい体験、いい時間」
――信頼感のある台本の上、さらにおふたりが真ん中に立っていると、鬼に金棒感もあります。
お互いだからこそ到達できたようなシーン、演技の瞬間はありましたか?
高橋:園子と哲雄が会話する食卓のシーンです。よく芝居はキャッチボールと言いますが、ジャグリングだと思いました。会話という球をテーブルの上で投げ合うと同時に、テーブルの下で違う球を何個も投げ合っているような。「この感じは、やっぱり優ちゃんとでないと出せないな」