くらし情報『世界が抱える問題描く『レ・ミゼラブル』は「小さな屈辱や嫌がらせの積み重なり」シンポジウム開催』

2020年2月13日 16:30

世界が抱える問題描く『レ・ミゼラブル』は「小さな屈辱や嫌がらせの積み重なり」シンポジウム開催

抱えていた何か、その一端をこの映画で観られたような気がしました」と話した。

フランスの郊外だけではなく、世界中で起きている移民問題と貧困から生まれる分断と格差。これについて望月さんは「理由と歴史と経緯があってそこにいる、ということを考えるべき」と強調し、「移民という言葉は、貧しい国から裕福な国に稼ぎに来た、自由意思で来ているからきつくても仕方ないという目線がある。ただ、受け入れ国側が在留資格などを開けたり、閉めたりして呼んできてもいる。そこに住み、働くかにも政策的な意図があり、こういう結果がある。映画の中で(少年が)ケガをした理由を(警官が)『転んだからと言え』という全部自分が悪かったと言えというシーンがあります。『お前のせいだ』と移民に押し付けていく社会のまなざしを、この映画は描いています。ここからどう離れられるかが、移民を語る上で重要なテーマです」と示す。


そして「この映画をみて、さすがに日本では、ここまでの熾烈な暴力や衝突せめぎ合いは起きないと思われたのではないでしょうか」と呼びかけた安田さん。「私は果たしてそうだろうかと思っています」と言い、「例えば、いま新型のコロナウィルスのニュースが駆け巡っています。

関連記事
新着くらしまとめ
もっと見る
記事配信社一覧
facebook
Facebook
Instagram
Instagram
X
X
YouTube
YouTube
上へ戻る
エキサイトのおすすめサービス

Copyright © 1997-2024 Excite Japan Co., LTD. All Rights Reserved.