くらし情報『世界が抱える問題描く『レ・ミゼラブル』は「小さな屈辱や嫌がらせの積み重なり」シンポジウム開催』

2020年2月13日 16:30

世界が抱える問題描く『レ・ミゼラブル』は「小さな屈辱や嫌がらせの積み重なり」シンポジウム開催

監督が経験した現実を反映していることは確かですが、365日の全てではない。ただ言えることは、映画の中に出てくる警察の身体検査のシーンがありました。私自身も身体検査を受けたことがありますが、日本人の私からしますと、こんなことを秩序を守る警官がするのかという屈辱的な扱いを受けました。そういう小さな屈辱や嫌がらせの積み重なり。それがこの映画で描かれた事実だと思います」と語った。

そんな様々な問題を映し出す本作で、果たして解決への希望はあるのだろうか?

望月さんは「イエローベストの運動ともつながりを感じています。『レ・ミゼラブル』いわゆる惨めな人々という言葉を、他者ととらえるのか、自分たちと捉えるのか。この映画を他者の物語とみるのか、自分の物語と見られるのか。
それが、その後に変化を起こしていく主体となれるかの需要な契機であると思うのです。イエローベスト運動に普通のフランス人が路上で声を上げていることとのつながりを少し感じています。あの運動が成功しているかどうかは疑問ではありますが、そこに希望があるように思えます」と話し、安田さんは「こういう映画を観た時に、こういう暴動が起きるのではないかと聞かれることがあります。

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