2009年9月4日 19:24
30年ぶりの共演! 歴史超大作『火天の城』夫婦演じる西田敏行×大竹しのぶ対談
美術を手掛けるのは、日本の時代劇映画の美術では右に出るものはいない、日本映画の黄金期を支えてきた巨匠・西岡善信。安土城建築現場を再現したセットの威力はどれほどのものだったのか。
「多少のCGは使っていますが、あくまでも補佐的です。たとえば、西岡さんが作ってくれた又右衛門の家に田鶴がいる景色を見て──こいつ(又右衛門)はやっぱりいい職人なんだ!と確信できた。それくらい説得力のあるセットでしたね。それから、少し前に公開した『劔岳点の記』に出演している香川(照之)くんに『出演を迷っている…』と相談されたことがあって、『金をかける映画は多くても、命をかける映画はそう滅多にない。やってみたらどうか?』と助言したんです。それが木村大作監督にも届いていたみたいで、『いま、金をかけた映画撮っているらしいじゃん』と言われて…。
確かに、『火天の城』は巨額を投じた作品ではあるけれど、実は僕も命をかけているんですけどね(笑)」。この愛嬌も俳優・西田敏行が愛されているゆえんだろう。
山歩きのシーンは心臓バクバク
本作は豪華絢爛な安土城築城の物語であり、安土の山まるごとひとつが城となっていくさまは想像以上に迫力がある。