2020年3月8日 10:30
『ハスラーズ』『スキャンダル』『チャーリーズ・エンジェル』…女性の連帯描く映画のすすめ
シャーリーズはプロデューサーとして自分のシーンがないときにも撮影に立ち会い、『マネー・ショート』のアカデミー賞脚本家チャールズ・ランドルフ、『トランボハリウッドに嫌われた男』のジェイ・ローチ監督とともに本作を作りあげた。
#MeToo運動の引き金ともいえる、わずか数年前の出来事をもう映画化してしまうスピード感もさることながら、注目を集めたのはカズ・ヒロが2度目のアカデミー賞メイクアップ&ヘアスタイリング賞に輝いたシャーリーズらの変身ぶり。シャーリーズは当時のFOXニュースの看板番組キャスター、メーガン・ケリーにそっくりに。ニコールはロジャーに対しセクハラ訴訟を起こしたミス・アメリカ出身のキャスター、グレッチェン・カールソンに、そしてベテラン俳優ジョン・リスゴーがロジャー役になりきった。マーゴットが演じている上昇志向の若手ケイラ・ポスピシルだけは架空のキャラクターで、実際の被害者を複数組み合わせたような人物だという。3人の女性はいずれも美しいブロンドが特徴的。FOXニュースではそれがキャスター採用のデフォルトだったようで、しかもミニスカートにハイヒールの彼女たちの脚が見えるようにガラス張りのテーブルにし、引きで全身を映すよう指示していたのもロジャーだった。