2020年6月5日 12:00
映画から学ぶ「#Black Lives Matter」運動の重要性 “いま”こそ観るべき映画5選
をアカデミー賞受賞『ムーンライト』のバリー・ジェンキンス監督が映画化。ボールドウィンは、キング牧師とマルコムX、そしてNAACP(全米黒人地位向上協会)ミシシッピ州支部のメドガー・エバースという、いずれも暗殺された3人から人種差別を紐解いたドキュメンタリー『私はあなたのニグロではない』(サミュエル・L・ジャクソンがナレーション)の原作者でもある。
今作では1970年代のニューヨーク、ハーレムが舞台。デパートの香水売り場で働く唯一の黒人女性19歳のティッシュは妊娠が分かるが、22歳の恋人ファニーは無実の罪で刑務所の中にいた。もとはといえば、ファニーがティッシュの身を守るために白人警官ベル巡査と揉めたことがきっかけ。後日、その巡査の偽りの証言により、彼がレイプ事件の犯人にされてしまったのだ。被害を訴えたシングルマザーの女性は故郷プエルトリコに帰ってしまったことから、ティッシュや家族はファニーを救うために手を尽くそうとするが…。
『ムーンライト』と同じ撮影監督による映像や、音楽、オードリー・ヘプバーンを意識したというレトロファッションに包まれた恋人たちの、幸せに溢れた日々があまりにも対照的で、儚く、切ない。