2020年6月19日 12:15
【おうちで傑作レビュー】どこまでが許される?正義とは何か――重い“問い”が観る者の心を貫く『ザ・レポート』
text:SYO
毎回、オススメの配信作品をご紹介する本企画。今回はAmazon Originalの映画『ザ・レポート』です。
本題に入る前に――。皆さんは、普段どんな映画が好きですか?多分、「重くてしんどいもの」と答える方は少ないのではないかと思います。見ごたえがスゴくても、ヘビーな映画は敬遠しがち。なので!今回はあえて、おうち時間がたっぷりある今だからこそ“挑戦どき”な、心をえぐる本作を選びました。
『ザ・レポート』は、「9.11の捜査中に、CIAが拷問を行っていた」事実の調査を任された上院の職員が、恐るべき真実を知る物語。要は、国家直属の情報機関が想像を絶するほど非人道的な行為をしていたことがわかってしまい…という実話ベースの政治サスペンスです。
ある種『ゼロ・ダーク・サーティ』と対立する映画、といえるかもしれません。
新型コロナウイルスが蔓延する今を“予見”した映画として話題の『コンテイジョン』や、『007 ノー・タイム・トゥ・ダイ』の脚本、『不都合な真実』の製作を手掛けたスコット・Z・バーンズが監督・脚本・製作を担当。アダム・ドライバーとアネット・ベニングの演技派ふたりが共演しています。