2009年10月2日 17:15
『今日からヒットマン』武田真治インタビュー 「サラリーマンに誇りを持ってほしい」
(Photo:cinemacafe.net)
油断も隙もあったもんじゃない――。こちらがインタビューしているのに、逆質問してくるわ、ユーモアたっぷりに切り返してきたかと思えば、鋭く突っ込んできたり。この日だけで、すでに何件もインタビューを受けているはずなのに、武田真治は楽しそうだ。仕事うんぬん以前に、人との出会いを最大限に楽しみ、自分なりの方法で人間観察をしているような…。映画『今日からヒットマン』は、まさに武田さんと原作漫画との出会いをきっかけに動き出し、彼自身、脚本の段階から参加し、主演だけでなくメインテーマまでも手がけている。果たして彼を突き動かした思いとは?武田さんに話を聞いた。
「サラリーマンがかっこ悪いということは、この国全体がかっこ悪いということ」
原作は、むとうひろしの手による「週刊漫画ゴラク」(日本文芸社刊)で連載中のエロあり、アクションありの人気漫画。ひょんなことから伝説のヒットマンの名を継ぐことになったしがない営業マン・十吉の活躍が描かれる。
武田さんが映画化に際して何より大切にしてきたのは“サラリーマン”への熱いエールだった。
「原作は、暴力描写や性描写が多いのに、嫌悪感なく読み進められる。