2009年10月2日 17:15
『今日からヒットマン』武田真治インタビュー 「サラリーマンに誇りを持ってほしい」
伝説の殺し屋の名を継いだ十吉は、あくまで“サラリーマン”であり、そこで培ったノウハウを駆使してコトに臨むのである。
「そうなんです!“昼は営業マン、夜は殺し屋”ではなく、殺しのときもサラリーマンとして行くんです。決して多重人格者ではなく、不器用なくらい一面性しか持ってない。でも、そのサラリーマンという一面性で闇の世界を切り抜けていくってとこに夢があるんですよ」。
「関わるなら深く」を意識し始めた30代
自身30代半ばを迎え、20代の頃と比べて自らの内面や仕事に対する姿勢に関して変化を感じる部分があるという。
「やはり、映画にしろ何にしろ、関わるなら深くということを意識するようになりましたね。今回のメインテーマや脚本への参加もそうですが、責任の度合いは高まるけど、そこを楽しめるようになってきましたね。以前は、そのシーンに見合う派手なこと、面白いことができればいいやって考えていた部分もあったけど、もっと全体的な構造で考えるようになりました。
それができなきゃ実際、メインテーマを作ることなんてできないですから」。
その言葉通り、映画の見どころと言える激しい暴力描写に関しても、社会を見渡した上での武田さんなりの思いが込められている。