2020年7月7日 19:30
アスペルガー症候群の友達と耳がきこえない監督の“心の越境”ドキュメンタリー『友達やめた。』予告編
ヒリヒリして、イラッときて…でも何だかほっこりする、まあちゃんとわたし、ふたりの“違い”から生まれたものがたり。
“見えない障がい”といわれる発達障がい当事者の困りごとにフォーカスを当てるのではなく、「自分と異なるバックグラウンドをもつ人とどうすればうまく共存できるのか」という極めて本質的な問題について、理想論だけではなく感情の部分にまでしっかりと向きあった本作は、<わたし=今村監督>と<まあちゃん>、ふたりだけの小さな世界の物語でありながら、誰しもが経験したことのある人間関係のすれ違いや心のモヤモヤを描き、人間の面倒くささとややこしさ、その尊さと愛おしさを嫌味なく感じさせつつ、クスリと笑える作品に仕上げている。監督今村彩子
これまで私は「耳がきこえない」という少数派として、物事を捉え考えて生きてきた。でも、アスペルガー症候群のまあちゃんから見ると私は「一般の脳みそ」を持った人間、多数派となる。私は“多数派”に立った経験がほとんどない。まあちゃんと親しくなるにつれ、行動で戸惑うことも出てきた。その度、私は悩み、葛藤するようになった。 そこで、私はまあちゃんを「撮る」ことにした。
どうしたらまあちゃんと仲良くやっていけるのかを考えるために。