2020年7月17日 14:00
フランソワ・オゾン、仏版『スポットライト』に込めた意義明かす『グレース・オブ・ゴッド』
と、人々が連携していく姿を描きたかったという意図を明らかにした。
最後に、「本作を作った目的は問題提起だ。ある質問で終わることで人々に考えてもらい、物事を変える議論をしてもらいたい。小児異性愛や性的虐待にある沈黙の掟を変えてもらいたい」と本作への強い想いを語り、締めくくったオゾン監督。
フランスでは連日テレビやラジオで報道され、誰もが知る「プレナ神父事件」を基にした本作は、公開されるやいなや91万人を動員する大ヒットとなった。オゾン監督は実際にあった事件のあらましだけではなく、その内部に観客を導き、心揺さぶるヒューマンドラマとして魂を吹き込む。最後に映し出された男性たちの瞳の中にある、監督からの鋭い問いかけと深いメッセージを劇場で確かめてほしい。『グレース・オブ・ゴッド告発の時』は7月17日(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて公開。
(text:cinemacafe.net)
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