くらし情報『ホロコーストを生き延びた少年が人間の悪意に立ち向かう…『異端の鳥』壮絶な予告編』

2020年7月21日 14:00

ホロコーストを生き延びた少年が人間の悪意に立ち向かう…『異端の鳥』壮絶な予告編

そして、次の瞬間、体当たりしてきたのは、彼と背丈の変わらない幼い少年だった――。家族とはぐれた少年は、瞳や髪、肌の色が違うために行く先々で“よそ者” “異端”扱いされ、差別され、「この子は悪魔の使いだ。我らに死を招く」という言葉まで向けられる。

多くの人命が虫けらのように扱われ、自己正義や嫉妬といった大義名分のもと人間が持つ凄まじい残虐性があぶりだされていく、戦争という狂気のうねり。少年は「家に帰る」という強い願いを胸に人間の悪意にたった1人で立ち向かい、圧倒されるような大自然の中をさまよいながら、逞しく生き抜いていく。


チェコ出身のヴァーツラフ・マルホウル監督は、本作製作にあたって「『異端の鳥』は悪についての探求、そして善と共感、愛についての物語です。本作の中に善と愛を発見する時、我々はその本質に感謝し、より多く求めます。これは人間が善を求めているという映画のポジティブなメッセージです」と語る。


「主人公の少年が“家に帰りたい”と泣いたとき、観客の皆さんも愛のある安全な場所に、家に帰りたいと思うでしょう。そして、私は『異端の鳥』が提起する質問に悩まされています。“人間は罰を受けることがなければ、悪に向かう”と言う心理学者は正しいのでしょうか? はたして悪は人生の闘いの中で、避けられないものなのでしょうか? 私はまだこれらの答えを探し続けています。

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