2020年9月17日 17:00
【レビュー】ABEMAが放つ新ドラマ「17.3」は大人にとっても“初めての体験”に
に、祐奈(秋田さん)は「焦らせるようなこと言ってゴメン」と謝罪する。
また、映画のロマンティックなシーンに1ミリもときめかず、キスやセックスを不快にさえ感じる紬(田鍋さん)は、“私って、ちょっとおかしいのかも?”“病気なのかも?”と不安になる。しかし、それもまた一つの性的アイデンティティだと分かったとき、咲良は紬をそっと抱きしめるのだ。
彼女たちは決して突き放したり、断罪したりせずに、それぞれがお互いのセクシャル・アクティビティやアイデンティティを認め合い、受け入れている。この友情こそ本物だ。
そして、3人の中で最も経験の多い祐奈(秋田さん)は“当然そうなるよね”という結果の代償のひとつ、性病について直面することになる。3人で婦人科に行く決意をするが、“親には秘密で”という点が気になった。
そう、親世代もオープンに性を語れない中で育ってきたわけで、4話以降はそんな大人の代表として、藤原紀香演じる咲良の母が抱える性の悩みも取り上げられていく。
大人たちが避けて、見過ごしてきた性について触れながら、さらには母と娘など、それぞれの家庭でのドラマや親子愛も見どころになってくる。もしやこれは、日本版「セックス・エデュケーション」