くらし情報『【インタビュー】井浦新が輝き続ける理由 感情的にも、身体的にも「常に完全燃焼」』

2020年10月19日 07:45

【インタビュー】井浦新が輝き続ける理由 感情的にも、身体的にも「常に完全燃焼」



物語内、「特別養子縁組」で朝斗を授かった栗原夫婦は、家族3人で幸せな日々を送っていた。しかし、6年後のある日、朝斗の産みの母親を名乗る女性から、「子どもを返してほしい。それが駄目ならお金をください」という1本の電話がかかってくる。血のつながりと魂のつながり、異なる立場からの強い感情が絡み合い、子どもをめぐる葛藤に胸をえぐられる。

それでも、『朝が来る』のタイトルの通り、やがて来る朝が微かな希望を照らし、力をもたらしてくれる。今現在、「生きる」ことに活力が見出せないと感じる人にとっても、何らかのメッセージを受け取れる作品かもしれない。

「みんなが強いわけじゃないですからね。僕は…好きなもの、夢中になれるものがひとつでもあると、命が救われるんだなと思うんです。
自分にとって夢中になれるものって、やっぱり俳優の仕事で。撮影現場で本当に一瞬記憶がなくなってしまう、もしくは、この芝居をしながら気絶するぐらい、ギリギリのせめぎ合いをした日の帰り道とか、疲弊して動けなくなってはいるけれど、確かに“生きている”実感があるんです」。

だから、井浦新は今日も現場に立ち続ける。

(text:赤山恭子/photo:You Ishii)

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