2020年12月30日 16:00
ハリウッドがパンデミックで迫られる変革、現実味帯びる配信による「ニューノーマル」
の変革の一環と受け止めるべきだろう。「コロナウイルスの影響」はその計画を早めるきっかけにはなったものの、もはや決定的な理由ではない。自社の収益、そして投資家や株主の意向を優先した際に、そこで切り捨てられたのが「劇場」というわけだ。2021年4月25日、例年よりも2カ月遅れて開催される今度のアカデミー賞受賞式では、「特例」としてこれまでは認めてこなかった「配信公開のみの作品」もノミネートの対象となると発表されている。しかし、果たしてそれは本当に今回だけの「特例」になるのだろうか?現在起こっていることを冷静に判断するなら、今後はそれが映画界の「ニューノーマル」になっていくと考えるのが妥当だろう。
(text:宇野維正)
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