2021年2月5日 12:15
エル・ファニング×ニコラス・ホルトは「最高じゃないか」『女王陛下のお気に入り』脚本家が成功を確信
「最初は1950年代を舞台にしようと思いました、当時の政治が好きだったから。同じ頃、エカチェリーナの話が目に止まったんです。彼女の歴史的な功績とくだらない噂話との対比がおもしろかった。そこで考えたんです、これはすごく今っぽい話じゃないかって。立派な誰かの人生をくだらない噂話でおとしめるのって、現代にありがちなことじゃないですか」とマクナマラ。
ロシア帝国を築き上げ、ロシア文化発展に貢献したエカチェリーナという、ドラマにうってつけの人物を発見したまでは良かったが、そこから先は勉強だった。「どんな文体で書こうか? (ロシア人の)エカチェリーナを何語で描くのか? そうこうしているうちに気付いたんです。これを歴史物として描くことは僕には上手くできないと。
だから僕の強みを生かせるように書いてみることにしました。それが始まりです」。
もともと興味のなかった歴史物。そこでマクナマラが思いついたのが、歴史を現代的なテイストで描くこと、そして史実に固執することなくフィクションを散りばめることだった。そうしてロビン・ネヴィンから頼まれた戯曲「The Great」(「THE GREAT ~エカチェリーナの時々真実の物語~」