2021年6月14日 13:30
ペルー発、女性監督が乳児売買を描く野心作『名もなき歌』7月公開、予告編到着
2019年カンヌ映画祭・監督週間以来、世界10数か国の映画祭において作品賞ほか32部門で受賞。昨年のアカデミー賞・国際長編映画部門ではペルー代表作品に選ばれ、本賞ノミネートは逸したものの、その抑制を利かせた演出スタイル、モノクロ×スタンダードの画面に際立つビジュアル・センスは、新たな才能の誕生を実感させた。
赤ん坊を奪われた母親の悲哀と絶望、そして、孤独な新聞記者が内に秘めた苦悩と使命感を描いた本作は、貧困と格差、人身売買、民族差別とジェンダー差別、全体主義とテロリズムといった社会問題を浮き彫りにし、現在と地続きであることを静かに提示してみせた野心作。『名もなき歌』は7月31日(土)よりユーロスペースほか全国にて順次公開。
(text:cinemacafe.net)
■関連作品:
名もなき歌 2021年7月31日より東京:ユーロスペースほか全国にて公開
©Luxbox-Cancion Sin Nombre
穂志もえか「藤になれたのは恵まれた環境のおかげ」「SHOGUN 将軍」上映イベント