2021年6月24日 17:00
「#MeToo運動とも繋がっている」『17歳の瞳に映る世界』女性監督明かす
と語る。
その後、自身が妊娠。『ブルックリンの片隅で』(2017年/日本未公開)の製作・公開を経て、トランプ大統領就任時(2017年)にはウィメンズマーチ(女性の権利向上をめざす運動)にも参加したというヒットマン監督は、自らが経験したことをもとに企画を練り直したという。
「私がこの登場人物だったら、この窮地にどこに行くだろうか」
劇中ではオータムが妊娠に気づくも、誰が父親なのかはっきりと明示せず、彼女の住むペンシルベニア州の町では中絶ができない、ということのみが描かれる。そんなオータムと彼女を支えるいとこのスカイラーが次に向かうところは、親の同意なしに手術を受けられるクリニックがあるニューヨークだ。
ヒットマン監督は「彼女たちがニューヨークの地下鉄の駅で眠る日を含めた数日間の旅が始まります。地下鉄で出会う男、何度も繰り返されるクリニックへの訪問、下心のある男との時間に耐えなければいけなくなるのです」と、女性であるというだけで受ける理不尽な出来事について思いをめぐらせる。
さらに「多くの病院と全米家族計画連盟と、個人経営のクリニックにも行きました」と、綿密な取材を行ったという監督。