くらし情報『【インタビュー】高畑充希 大きな“破壊”の後に気づいたこと…失う前に気づくことの大切さ』

2021年9月1日 07:45

【インタビュー】高畑充希 大きな“破壊”の後に気づいたこと…失う前に気づくことの大切さ


撮影が行われたのは昨年の夏のこと。高畑さんにとっては最初の緊急事態宣言の解除後、1本目の仕事であり、コロナ禍という唐突にやってきた“非日常”の中で感じたことが、作品と強く結びついたという。

「みなさん、そうだったと思うんですけど、あの当時、明日がどうなるかわからない状況で、いままで当然だったものが急に消えたり、人間関係も急に変わっていった時期だったんですね。台本の中で個人的に好きだったセリフに『みんな、なくなるとわかってから騒ぐ』というのがあって、朝日座がなくなると決まってから、みんなあれこれ言うけど、それまで普通に(映画館が)あったときはありがたがらないんですよね。それって本当にその通りだなと思いました。ちょうど、いろんなものが破壊されていった時期で、破壊されてから騒いでいるけど、普段、普通にそれがあったことが実はすごく貴重なことだったんだなぁということを感じました」。本作の脚本、監督を務めたのは『百万円と苦虫女』『ロマンスドール』で知られるタナダユキ監督。コロナ禍や東日本大震災から10年を経て、いまなお復興の途上にある福島の姿など、社会や個人が抱える決して軽くはない現代進行形の課題に鋭く切り込みつつ、それを哀しみだけで染めるのではなく、笑いやユーモアをもって描き出しているのが本作の魅力といえる。

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