2021年9月27日 18:30
『孤狼の血』白石和彌監督に訊く映画業界がアップデートしていくべきこと<アーカイブ>
リスペクトを持てば、相手に対する嫌な発言とか、そういうハラスメントとかはまずしないような行動だったり、言動になるんじゃないのというところからのスタート。ハラスメントって当事者、加害の側になってしまう人って、結構自分で認識してないパターンがすごいあるので、万が一「それってハラスメントだよ」って言われたときに、相手へのそれこそリスペクトを持っていれば素直に謝れたりとか、自分の行動を正したりっていうことができるんじゃないかということをみんなで考えながら話していく、ということが大まかな流れです。
SYO:キャスト、スタッフの皆さんの反応はいかがでしたか。
白石:いろんな人からメールが来たんですが、『孤狼の血 LEVEL2』だけじゃなくて、今年の6~7月に来年公開の映画を撮影していたんですけれど、そのときもリスペクト・トレーニングしたんですよね。そこで、照明部の女性の助手さんとかも「業界入りたてのときにこうことがあったら全然よかったのに」と言ってくれたりとか、滝藤賢一さんが言っていたのは、俳優部って僕らが思っている以上に(スタッフが)怒られる場面を見ているんですよ。俳優の前で蹴ったりとか、叩いたりとかということをよく俳優も見ているんですって。