2021年10月22日 11:00
ティルダ・スウィントン×アピチャッポン監督のカンヌ話題作『MEMORIA メモリア』公開決定
監督自身の体験が基になっているとされる脚本は、カンヌ国際映画祭での出会いから「彼女と仕事を」という思いを温め続けてきた俳優ティルダ・スウィントンを念頭に当て書きされたもの。彼女が演じる主人公ジェシカを通じて、観客はとある時期からジェシカだけに聞こえる「地球の芯から響くような」爆発音、目の醒めるような感覚など、主人公に起きたことを<体験>することになる。北米では配信やソフトリリースの予定はなく、映画館のみでの上映となることも話題になったが、監督は「この映画は映画館で観ることが非常に重要であり、唯一の方法かもしれないと思っています。観客一人一人に、暗闇を受け入れ、夢を見てもらいたいと思っています」と語っている。
監督にとって初めての試みの続いた本作だが、インスピレーションから織りなされる物語や、深遠さ、穏やかさを感じさせる独自の世界観は変わらないようだ。
世界の映画人を魅了する監督の最新作。是非その世界観を映画館で体感して欲しい。
『MEMORIA メモリア』は2022年3月4日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿シネマカリテほか全国にて公開。
(text:cinemacafe.net)