2022年1月18日 18:30
【ネタバレあり】『ユンヒへ』小樽は“暖かな色合い”に…ぬくもりが溢れる世界観の裏側
と第一印象をふり返る。
さらに、「例えば、ジュンが手紙を書いている座卓は、“もしかしたらマサコがずっと使っていた物をジュンも気に入って使っているのかもしれない”と想像させてくれます。ジュンの部屋ではあり、彼女らしくはあるんだけど、かえってリビングよりも、いかに彼女がマサコに無意識の中でも助けられ、支えられ、温めてもらっているのか…そんなマサコとの関係性をごく自然に漂わせてくれる空間だと感じていました」と、福島氏らが考え、作り上げたイメージを中村さんもそのまま感じ取っていたようだ。
●セボムへの想いが詰まったゲストハウス
一方、韓国から来たユンヒとセボムが小樽の旅の途中で、宿を変えた先が「ゲストハウス憩」だ。このゲストハウスは、ふたりに先んじて小樽入りしたセボムのボーイフレンド、ギョンスがセボムを想って選んだ宿ともいえる。福島氏はそれを踏まえて、「ギョンスは、セボムに喜んでもらえるようなゲストハウスを選んだのではないかと思うんです。だから、最初にふたりが滞在していた老舗旅館とはうって変わって、リメイクが趣味である彼らしく、彩りがあり、手作り感のあるゲストハウスの空間を提案しました」と明かす。