くらし情報『ウェス・アンダーソンの世界を作る立役者の1人『フレンチ・ディスパッチ』美術監督に聞く 「狙ったのはバランス感」』

2022年1月21日 17:45

ウェス・アンダーソンの世界を作る立役者の1人『フレンチ・ディスパッチ』美術監督に聞く 「狙ったのはバランス感」

お互いの理解が深まり、阿吽(あうん)の呼吸が生まれますからね」。

ウェスとの創作の中ですぐに心に浮かぶのは、『グランド・ブダペスト・ホテル』だと言う。「ロビーを重層的に造りました。1960年代のロビーを1930年代のロビーの中に造ったのです。ですから、全体としてどのように見えてくるのか、完成するまで分かりませんでした―。他のシーンから頭をひねって想像するしかなかったのです」と話し、「週末に大急ぎでセット替えをすることもありました。60年代調を引っ剥がして30年代風に仕立てるのです。大変な作業でしたが最高の週末でした。
今は良い思い出となっています」と回顧する。

ウェス・アンダーソンの世界を作る立役者の1人『フレンチ・ディスパッチ』美術監督に聞く 「狙ったのはバランス感」
『グランド・ブダペスト・ホテル』より
そのほかにも、ウェス監督作品の美術を手掛けていて、ふと“思い出してしまうような”楽しい瞬間はあったか尋ねてみると、「たくさん楽しい思い出がありますよ!必ずしも大がかりなセットとは限りません。『ムーンライズ・キングダム』で、ボーイスカウトがカヌーで上陸するときのボブ・バラバンの浜辺のシーンでは、私たちは草むらにロープを持って入り、そのロープでカヌーを引っ張り上げました。こんな場面の撮影にはそう簡単には出会えません」

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