くらし情報『ウェス・アンダーソンの世界を作る立役者の1人『フレンチ・ディスパッチ』美術監督に聞く 「狙ったのはバランス感」』

2022年1月21日 17:45

ウェス・アンダーソンの世界を作る立役者の1人『フレンチ・ディスパッチ』美術監督に聞く 「狙ったのはバランス感」

フランスで最も古いバンド・デシネ(漫画)の祭典「アングレーム国際漫画際」が行われる地としても知られる。その町でのストックハウゼンの狙いは「バランス感」だったという。

「私たちがよく写真や古い映画で見る美しいフランスはいつもすすけています。そのすすけた感じがあってこそその美しさが成り立っています。その均衡がとれることでフランスの美はさらに増します」と明かし、「実際の街とのバランスを取るように常に気を遣いました。建物に水を撒く場合もありました。小穴がとても多い石でできた建物が多く、濡れると色が濃くなるのです」と教えてくれた。

ウェス・アンダーソンの世界を作る立役者の1人『フレンチ・ディスパッチ』美術監督に聞く 「狙ったのはバランス感」

そういった細部へのこだわりを発見するのも、観客の楽しみとなる本作。
1回見ただけでは気がつかないような場面はあるか尋ねてみると、「なんと言っても<ビフォー/アフター>の画ですね。肉市場とそれがその後、地下鉄の入り口に変わった姿を隣り合う画で対比させるセクションです。これをどう見せるかを考えるのはとても楽しかったです」とストックハウゼン。

「静物画を描く部分もとても気にいっています。<ビフォー/アフター>はとても難しかったですが、とても楽しかったです。その後、監獄の余暇室での争いの場面の美術を手掛けました。

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