2022年5月19日 18:30
囚人たちの「ゴドーを待ちながら」に大喝采!実話の映画化『アプローズ、アプローズ!囚人たちの大舞台』予告編
やがて、エチエンヌの情熱が徐々に周囲に伝播していき、囚人たちも毒づきながらも稽古に奮闘、ついには大劇場での公演を迎えるまでがテンポよく描かれる。その一方で刑務所側の反発や、囚人たちの葛藤なども明らかに。終盤には大舞台での公演を迎える姿が。アプローズ(喝采)が鳴り響くなか、彼らは公演を成功させることはできるのか?
また、昨年開催されたフランス映画祭横浜で、上映会場限定で公開されたエマニュエル・クールコル監督のインタビュー動画も同時に解禁。クールコル監督は、バイプレイヤーとして俳優の実績を積む傍ら、フィリップ・リオレ監督との共同脚本作品『マドモワゼル』や『灯台守の恋』などで、繊細な心理描写を巧みに描写する筆致が高い評価を得ている。
実話を基にした本作の製作のきっかけについて、「受刑者たちがベケットを演じるということ、そして結末に驚いた」と明かす。また実際に運営されている刑務所での撮影の苦労にも言及。刑務所スタッフ全員と打ち合わせを重ねるほか、事前にキャストと刑務所を訪問したという。
キャスティングに関しては「フランスの刑務所の多様性を反映した俳優」を選んだといい、主演のカド・メラドについては「彼は大衆的なコメディ映画でよく知られた俳優です。