台湾の若手俳優4人、業界の課題と世界の舞台への意欲を語る
業界全体で課題に取り組んでいく必要性を訴えた。
日本ではドラマ「悪との距離」(2018年)などで知られるリン・ジェーシーは、フランスでは、資格を認められ、就業時間の基準を満たしたアーティストには、毎月約2000ユーロの補助金が出ることに驚いたという。

リン・ジェーシー
「新人俳優にとってはすばらしい生活条件。台湾でも俳優の待遇改善を求めるなら、どれだけ資金を回収し、市場を拡大できるコンテンツを作れるのか考えて努力していかないと。ずっと政府やTAICCAに頼っていてはいけない」と指摘。
さらに、「インドの俳優から、インドでは大規模なダンスシーンの練習に1年から1年半かけるケースもあると聞いた。台湾は、そんな早くから準備に入れる環境ではない。2週間で痩せろとか、バイオリンを習えというような要求をされることも。
そんな短期間で何でもできたら、今頃俳優はやっていない」と俳優が置かれている苦境についても触れた。ウーが、米国で英語のアクセントコーチについて学んだという経験を話すと、「僕らをサポートしてくれるのはYouTube」とユーモアを交えつつ、台湾でも同様のレッスンやアクション指導など俳優へのサポートが必要だと同調した。