台湾の若手俳優4人、業界の課題と世界の舞台への意欲を語る
台湾の業界全体が一緒に考えて挑戦しなければいけないと思います。大谷翔平さんの「憧れるのをやめましょう」という言葉がありますよね。国際共同製作の作品に出演する時の意識はこれ。実際、台湾の俳優は他国の俳優と比べても劣ってはいない。では、どうすれば世界レベルに到達できるのか?そこは僕らが努力しなければいけないのですが、もっとしっかり準備できる環境がほしい。短い期間で準備してくるのだから、僕は使い勝手のいい俳優だと言えるけど、外国と同じ条件なら、求められる以上のことができる。その環境を作るために、みんなで努力していくという意識が大切だと思います。
演技のことだけに集中できる環境を
―― ウーさんはフォーラムで、俳優がもっとクリエイティブな仕事に専念できる待遇を得られるようしなければいけないと指摘されていましたね。
ウー米国で撮影した時、俳優には専用のトレーラーがあり、中には冷蔵庫やベッドやメイク台などがありました。スター待遇しろということではなくて、あそこではヘアメイクを心配する必要がない。私のヘアメイクチームは皆、脚本を分かっていたのです。次の撮影シーンが寝起きなら、起き抜けの乱れ髪がほしい私を、きれいにスタイリングしたりしない。