くらし情報『台湾人日本兵の運命を描き高評価の傑作ドラマ「聴海湧」、誕生の裏側』

台湾人日本兵の運命を描き高評価の傑作ドラマ「聴海湧」、誕生の裏側

Photo by cinemacafe.net


今年台湾で、太平洋戦争末期に日本に徴兵されて東南アジア戦線に送られた台湾人日本兵の運命を描いたドラマ「聴海湧」(日本語タイトル:「波の音色」)が放送されて話題を呼んだ。戦争という深刻なテーマを扱った作品ながら、ネットには「一気に見た」「涙が止まらない」という感想があふれ、「今年最高の台湾ドラマ」とそのクオリティを評価する声も多い。

評判を聞き、主人公らに過酷な運命を強いた日本人としては複雑な気分になることも覚悟して視聴したところ、どんな立場の登場人物も表面的に描くことのない内容に驚いた。5話というミニシリーズながら、サスペンスの要素も盛り込みつつ、一気に見せるストーリーテリングも秀逸だ。

どうしてこんな作品づくりが可能だったのか? 台湾で開かれた「TCCF クリエイティブコンテンツフェスタ(Taiwan Creative Content Fest)」取材の機に、本作の孫介珩(スン・ジエホン)監督にインタビューを実施。お話から見えてきたのは、歴史、戦争、アイデンティティーというセンシティブなテーマに正面から向き合い、ドラマで自分たち台湾人の物語を語ろうという姿勢。日本でも、過去を語り継ぎ未来につなげるために映像作品で何ができるか、考えるきっかけになるマスターピースではないだろうか。
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