「芸術こそが雑音を切り裂く正義の声に」『TATAMI』映画史上初イスラエル&イラン出身監督が協働
2019年、日本武道館での世界柔道選手権で実際に起こった事件を基にした映画『TATAMI』から、イスラエルにルーツをもつガイ・ナッティヴ、イラン出身の俳優でもあるザーラ・アミール両監督からのステートメントが到着した。
『SKIN 短編』で第91回アカデミー賞短編実写映画賞を受賞し、A24配給の長編版も発表したイスラエル出身のガイ・ナッティヴと、『聖地には蜘蛛が巣を張る』主演で第75回カンヌ国際映画祭女優賞を受賞したザーラ・アミールが共同監督を務める本作。

映画史上初となる、イスラエルとイランをルーツに持つ2人が映画で協働。全て秘匿状態で撮影が行われ、映画に参加したイラン出身者は全員亡命。イランでは上映不可のまま。
現在はイランから亡命し、フランスを拠点としているザーラ・アミール監督は、2022年にBBCの「100人の女性」に選出された影響力あるオピニオンリーダー。本作では監督を兼ねながら、俳優として女子柔道監督のマルヤム・ガンバリを演じ、第36回東京国際映画祭コンペティション部門の最優秀女優賞に輝いている。

また、本作の画面サイズは、最も画角が狭いスタンタード、全編モノクロームで撮影された作品だ。