『石門』主人公の人生が投げかける、女性ゆえに直面する“石のように”重い扉
第60回台北金馬獎で日本資本の映画として初めて最優秀作品賞を受賞、最優秀編集賞との2冠に輝いた映画『石門(せきもん)』(2022)が待望の日本公開。この度、新たな場面写真が解禁となった。
北京電影学院で脚本を学んだホアン・ジーと、日本でドキュメンタリー制作に従事した後、2005年に中国へ移住した大塚竜治。夫婦でもある2人の共同監督による本作。
新たに解禁となった場面写真は、主人公のリン(ヤオ・ホングイ)が、妊娠の影響による胸の痛みを、郊外で診療所を営む母に診てもらう場面だ。

フライトアテンダントを目指す学生のリンは、予期せぬ妊娠と恋人との別れ、そして死産の責任を追及され賠償金を迫られる母への仕送りに頭を悩ませていた。
胸の痛みを訴えるリンを診る母は、進学させた娘が妊娠したことを叱り、堕胎薬を飲むよう進めるが、中絶を望まないリンは、賠償金の代わりに子どもを差し出すことを提案する。

2人が死産となった母親の従兄である男性に取引を持ち掛けると、赤ん坊の父親の身長や学歴をつぶさに確認され、赤ん坊の心身の健康と、知能指数の高さを確かめるためにリンたちが1年面倒を見ることを条件に提示される。