小さな幸せを夢見た家族をのみ込んだ悲劇描く『1980 僕たちの光州事件』4月公開決定
『KCIA 南山の部長たち』『ソウルの春』『タクシー運転手~約束は海を越えて~』に続き、韓国現代史の暗部・光州事件を市井の人々の視点で描く『1980』が邦題『1980 僕たちの光州事件』として、4月4日(金)より公開決定。ポスタービジュアルが解禁された。
■『ソウルの春』の出来事から5か月、小さな幸せを夢見た家族をのみ込んだ大きな悲劇
『KCIA 南山の部長たち』では長年独裁者の座に君臨したパク・チョンヒ大統領の暗殺事件を、『ソウルの春』ではその直後に起きたチョン・ドゥファンによる軍事クーデターを、それぞれ史実を基にしたフィクションとして傑作映画に仕立て上げ大ヒットに導いた韓国映画界。
そんな中、忘れてはならないのが、『ソウルの春』で権力の座を簒奪した軍事政権が引き起こした歴史的悲劇「光州事件」だ。先の2作品と同じく大ヒットを記録した『タクシー運転手~約束は海を越えて~』で描かれたのは、民主化を叫ぶ罪なき市民たちを虐殺する軍の姿を、世界に伝えなければという使命感に目覚めていくタクシードライバーとドイツ人記者とのエモーショナルな姿だった。
本作はその事件のど真ん中に生活をしていた「ごく普通の家族」