猫を飼っていると、ときどきその不思議な習性に驚いてしまうことがあります。「こんなことするの、うちの猫だけ?」と、飼い主が戸惑いがちなのが、「人間のお風呂をのぞく」という行為です。お風呂に入るのは嫌いなくせに…どうしてお風呂をのぞきたがるの?その理由を紹介します。
■テリトリー確認
家で飼われている猫にとって、家全体が自分のテリトリー、いわゆる「なわばり」になります。動物には、このなわばりが安全に保たれているかどうかを、確認して回りたい習性があるのです。お風呂場やトイレを使っていないとき、扉をしめ切っている家庭も多いのではないでしょうか。こんなとき、浴室内やトイレ内のなわばりを、猫が確認して回ることは難しいものです。飼い主さんが使っている瞬間こそが、なわばりチェックの最大のチャンスです。
もし「お風呂場に入ってきた猫が、飼い主には見向きもせず、マーキングだけして出て行ってしまった」という場合には、この意味合いが強いと考えられます。「今日も確認ご苦労様」と、温かく見守ってあげてください。
■甘えたい証拠
一方で、お風呂場に入ってきてもマーキングをしない猫も存在します。ただ単に飼い主のそばで、お風呂が終わるのを待っている猫…こんな猫は「飼い主から一時も離れたくない、甘えん坊な猫」