くらし情報『JAXA川口教授、「はやぶさ」の運用に着想を得た節電システムを発表』

2014年9月26日 13:59

JAXA川口教授、「はやぶさ」の運用に着想を得た節電システムを発表

そしてその結果を各機器に対して「機器Aはこれだけ減らせ、機器Bはこれだけ…」と伝え、各機器はその情報に従って、各々の使用量を変化させる、という、とても手間の掛かるやり取りをしている。

もちろん、ひとつひとつの動作はコンマ何秒という短い時間で行われてはいるが、制御する電気機器が増えれば、決して短いとはいえない時間が掛かるようになってしまい、無駄が多い。

そこで今回、川口教授が提案した方法は、各機器に対して、最短でたった一度だけ情報を発信するだけで、同じような処理を可能にする技術だ。

まず各機器にはあらかじめ、自己優先度を割り当てておく。例えば、冷蔵庫は肉や野菜を腐らせないために優先度は「高」、居間のテレビは「普通」、照明は昼間なら少し暗くても大丈夫なので「低」といった具合だ。そして各機器に「これだけの使用量にしたい」という情報だけを送る。あとは各機器が割り当てられていた優先度に応じて、自分の判断で使用量を減らしたり、減らさなかったりする。

もちろん電気の使用量は刻一刻と変化する。
掃除機という大電力を食う機器が突然割り込んでくるときもあるし、かけ終わると突然なくなる。その直後、誰かがドライヤーを使い始めればまた使用量が上がり…といった具合にだ。

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