くらし情報『コピーライターにきいた、ことばのコミュニケーション術 (3) 『モノより思い出』たった7文字で人を動かす (小西利行さん)』

2014年9月27日 17:32

コピーライターにきいた、ことばのコミュニケーション術 (3) 『モノより思い出』たった7文字で人を動かす (小西利行さん)

名前として難しいし、なによりおいしそうじゃないなって。こくのカレーとまろやかさのカレーをWブレンドっていうコンセプトだから、『こくまろ』みたいな名前の方がいいんじゃないかって提案したら、『ええーっ』と思っているうちに調査でトップになって、発売が決まりました。あの頃は、自分に理論とか無いから、ほとんどまぐれ当たりなんですけど」

--「こくまろカレー」の方がおいしそうです

小西さん「そのあとの『セレナ』(日産)では『モノより思い出』というキャッチを書きました。まあ、いろいろな方に批判を受けたんですけどね(笑)。当時のキャッチコピーって『●●って、●●だよね。うふふ』みたいに情緒的におしゃれに書いてあるものが多かったから、『AよりBだ』みたいな言葉は『ただのマーケティング用語だ』と言われました。ただ谷山雅計さんや前田知巳さんなど、いいと言ってくれた人たちもいたし、山本高史さんから『今年のNo.1コピーは絶対にこれ』って言ってもらえて、すごくうれしかったです。15年以上たってるのに、いまだに覚えてると言ってくれる方もいますし」

--批判を受けたというのは、意外ですね

小西さん「でもそのときからずっと思ってたんですよ、コピーって何のために存在しているのかって。

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