くらし情報『杉山知之学長が語る、設立20周年を迎えるデジタルハリウッドの歴史』

2014年9月29日 20:52

杉山知之学長が語る、設立20周年を迎えるデジタルハリウッドの歴史

一方で、3DCGは当時パソコンでは荷が重く、ワークステーションを使って制作されていた。その頃のワークステーションには「モザイク」というWebブラウザが出現しており、世界中の研究機関などがWebサイトを立ち上げ始めた時期でもあった。杉山氏は、このインターネットもパソコンにまで普及すると予想した。

3DCGとインターネットの普及がさらに進めば、クリエイターの数が足りないと多くの人が実感するだろう。そうなる前に、専門の育成校を立ち上げる必要性を感じ、予定を半年も前倒しして、デジタルハリウッド開校に踏み切ったのだ。そして、開校直後の1994年の年末商戦にはプレイステーションが、1995年夏にはWindows95がリリースされ、杉山氏の予想は実際のものとなっていく。

○ITバブル時代のデジタルハリウッド

デジタルハリウッドが開校した当初は、他の専門学校経営をしている人から、「あの学校はひどい」と批判を受けたこともあった。なぜなら、大手の専門学校とは異なり、立ち上げたばかりのデジタルハリウッドはクリエイターを育てることに専念しており、就職の斡旋をしていなかったからだ。
しかし、その当時はCD-ROMの普及に伴ってマルチメディア作品がブームとなったり、3DCGを使っていればどんなゲームでも売れた時期だ。

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