2014年10月1日 09:30
風の強い日に傘をさす場合、どの角度がもっとも楽なのかを体で検証する。
そうとなれば、さっそく確かめてみましょう!
科学技術計算専門のソフトウェア開発を行っている株式会社ソフトウェアクレイドルさんにお願いして、今回特別に傘と風の関係を分析していただきました。
傘の角度を0°、45°、60°、75°、90°といろいろと変えて、風を当ててみます。10m/s(風速10m)の風が右から吹いてきたとき、傘にかかる圧力はどうなっているでしょうか。
圧力がよりかかっている部分は赤く、それほどかかっていない部分は青く表示されています。こうしてみると、傘全体が空気から受ける力が一番大きいのは0°のときで、
90°が一番小さく、75°が2番目に小さいようです。風の直撃を受けている傘の表面が赤いのは当然として、その後の空気の流れが興味深いですね。
風は傘の表面に当たった後、上下に分かれて後ろへと進んでいきます。このままちゃんとさせていればいいのですが、たいていは強風にあおられて傘が手からくるんっと離れてしまうわけです。
つまり、傘を握っている持ち手のところに回転する力が加わってしまうわけですね。これをモーメント(回転力)と呼ぶそうです。
モーメントをゼロにできれば、傘がくるんっとなってしまうことはないので、ブワサッと変な角度に曲がってしまうこともなくなるはず。