2014年10月7日 09:00
ウェアラブルがFPGAの市場を成長させる - シチズンの腕時計がFPGAを搭載
そうしたニーズを受ける形で現在、同社は「ECP5」、「MachXO3」、「iCE40」の3シリーズを展開している。ECP5は同社の最大論理回路規模のFPGAだが、その規模は他社のハイエンドとは大きな隔たりがある100K LUT未満であり、トランジスタも小型のものを採用するほか、DSPブロックも改良するなど、省電力、省スペースニーズが強い、例えば自動車の衝突検知のようなシステムを2W以下で実現させるために採用されているとする。また、パッケージにも0.8mmピッチを採用しつつ、4層プリント基板で配線が可能なため、基板コストの低減も実現しているとする。
またMachXO3は産業機器からモバイル機器まで幅広く市場をカバーしたFPGAで、I/O関係への対応を強化した製品シリーズとなっており、I/O単価は業界最低とする。I/O数以外にもパッケージもWLCSPなどの小型なものを用意しており、システムの小型/省スペース化ニーズへの対応を可能としている。MIPIなどのハードIPも用意されており、1400万画素、30fpsのイメージセンサでの撮像を実現しており、将来的には2000万画素オーバーの高精細度のスポーツ向けカメラなどにも対応できる予定だとする。