2014年10月10日 12:00
『放送禁止』の長江俊和監督「製作側が楽しんで作らないと、なかなか革命は起こせない」
以前から、フジテレビの深夜枠は、『世にも奇妙な物語』や『NIGHT HEAD』など、面白いことをやっていて、作り手自身が本当に作りたいものを楽しんで作っている感じはありました。『放送禁止』もそういう立ち位置でやらせてもらい、すごく楽しかったです。やっぱり製作側が楽しんで作らないと、なかなか革命を起こせないんじゃないかなと思います。
――劇場版第3弾『放送禁止 洗脳 邪悪なる鉄のイメージ』では、何か新しい試みはされていますか?
5年ぶりの新作ってことで、久しぶりに見ていただけるファンの方もいるので、逆に劇場版3作目ということを意識せず、テレビでやっていた『放送禁止』に戻そうと意識しました。ナレーターの方もテレビでやってくれていた鈴木ゆうこさんにお願いしたりして、テレビ版の雰囲気を出そうとしたことがいちばん大きかったです。
――『放送禁止』ならではの演出としては、どういう点を意識されていますか?
まずはテストをしない。だいたいのシチュエーションだけを説明して、あまり細かいことを決めずに撮影をスタートします。台本はドラマや映画のように一応ちゃんと書きますが、それは製作サイドの確認をとるためのもので、役者には、全部箇条書きにしたものを渡します。