また、Vitale氏はカシミール地方に3年ほど暮らしていた経験がある。インドとパキスタンの間で紛争が耐えない地域だ。イスラム教の国であるため、女性の立場は弱い。しかし、長く暮らしたことで、実は彼女達が非常にたくましく、強い心を持って生きていることを知ったという。また、地元の人々と心を通わせることで、外では戦争が起きていても、人々の心には温かいものが流れているということも実感できたとのこと。そのことを世界の人々に伝えたいと彼女は語った。
最後にVitale氏は、人工飼育されたパンダを野生に返す活動を取材したときのエピソードを紹介した。パンダを野生に返すには野生に慣れさせる訓練が必要で、そのために施設では全ての飼育員がパンダの格好をして活動している。
「人と人がつながるストーリーを伝えたいと思ってきましたが、パンダと飼育員のつながりを目の当たりにしたときに、強い気持ちさえ持てば人と動物でも同じようにつながることができることを確信しました。そして、その気持ちがクリエイティビティの源になるのだと思います」(Vitale氏)
○苦労することで自分にしかないものを生み出せる
Jason Seiler氏はデジタルツールを使って多くの絵画作品を手掛けてきたアーティスト。