2014年11月27日 12:40
事例で学ぶAndroid活用術 (5) タブレットを単に導入するだけでは失敗する - 目的を定めて導入した山野医療専門学校
が作れるという。
教員にとっても、「教材費がかさんでしまうような授業にもトライできる」と鈴木氏。例えばギブスの講習。ギブスを交換するにはだいたい5~6分かかるそうで、全体では25分ぐらいの時間が必要だという。これを1日3コマやるとそれだけの時間とギブスのコストがかかることになるが、動画に撮影しておけば、それを見て学習もできる。複数の角度から撮影しておけば、分かりにくい場所も説明しやすい。
また、3Dの骨格アプリのようなアプリの存在も大きい。3Dモデルを回転させたりしながら、細部まで確認できるので、平面の教科書の図を見るより分かりやすく、学生も興味を持って授業に参加できるという。
このように撮影した動画は、「オープンキャンパスで授業風景として紹介する」といった使い方ができるため、汎用性があると鈴木氏は語る。既存のシステムをがらりと刷新するのではなく、既存のシステムも残しつつ、最大限の効果が上がるようにタブレットを活用するような運用を目指しているそうだ。例えば、4択回答型のテストアプリがあると、テストに前向きな学生だけではなく、タブレットに慣れている学生も「やってみよう」と思うようになるのだという。