2014年12月12日 11:00
日本のラーメンは水戸黄門から!? 茨城県「水戸藩らーめん」は素材もスゴい!
○地元食材レンコンと5種類の薬味
農林水産省が公表している平成24年都道府県別レンコン収穫量によると、茨城県は3万500tで全体の54.2%をしめている。ちなみに2位は徳島県(7,380t)で全体の13.1%。いかに茨城県が"レンコン大国"なのかが分かるだろう。そして、水戸市にある「中国料理 金龍菜館」でも地元産のレンコンを使っている。ラーメンにレンコンを使う理由は「肝臓にいいから」ということらしい。
水戸黄門は、このラーメンを「うどんのごとく」と言っていたそうだが、そのラーメンを大いに気に入り、隠居していた西山荘で客人や家臣らにふるまったという。これが、元禄時代の世相風潮や生活の実態、気象などを今日に伝える『日乗日記(にちじょうにっき)』に記されている。「うどんのごとき」ラーメンは、5種類の薬味「五辛」をかけて食べる。
「五辛」は、「ニンニク、ニラ、ラッキョウ(エシャレット)、ネギ、ショウガ(はじかみ)」で、どれも身体を温める効能がある。この朱舜水のレシピが『朱舜水氏談○は言偏に奇)』に記されており、1993年に「金龍菜館」や同店に麺を下ろす川崎製麺所が中心になって再現したのが「水戸藩らーめん」