くらし情報『「タバコ病」と呼ばれるCOPDの怖さ - 禁煙すれば防げる病気?』

2014年12月18日 20:17

「タバコ病」と呼ばれるCOPDの怖さ - 禁煙すれば防げる病気?

新鮮な空気が入らないのは、体にとってかなり危険な状態ではないかと思うのですが…。

「ええ、COPDが進んで血液中の酸素濃度が低下すると、体内でも特に酸素をたくさん使う脳や心臓を始め、全身の臓器が影響を受けます。同じ喫煙者でもCOPDの人では、動脈硬化が進み、2型糖尿病、骨粗鬆症、消化性潰瘍、逆流性食道炎、うつ病のリスクが高くなります。認知症もおそらくそうでしょう。COPDは肺の病気ですが、全身の病気でもあるのです」

このCOPDは、進行すれば24時間酸素吸入装置を使う「在宅酸素療法」治療を受ける必要があり、生活は大きく制限されます。しかも、最重症のステージ4になると、5年後の生存率は約40%と、命にかかわる病気でもあります。実際に、COPDは2013年の男性の死亡原因の8位に入っているのです。

○原因の95%がタバコの煙。
受動喫煙にもリスクが

現在、日本には40歳以上の8.6%、530万人のCOPD患者がいると推定されています。この数字は、福地先生たちが行った大規模調査(2001年発表)によるもの。福地先生たちが全国の40歳以上の約2600人に協力してもらい、呼吸機能検査を行ったところ、8.6%にCOPDが疑われる異常が。

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