くらし情報『「タバコ病」と呼ばれるCOPDの怖さ - 禁煙すれば防げる病気?』

2014年12月18日 20:17

「タバコ病」と呼ばれるCOPDの怖さ - 禁煙すれば防げる病気?

何とその95%が喫煙者だったことが、COPDが「タバコ病」と呼ばれるゆえんだそうです。

「タバコの有害なガスは肺の気管支や肺胞の細胞に炎症を起こすのです。大気汚染の影響もありますが、先進国ではタバコが主たる原因です」

どのくらい喫煙歴があるとCOPDのリスクがあるのですか。

「1日の本数×喫煙年数で表す『喫煙指数』というのがあります。400(1日20本×20年)以上の人がCOPDになるリスクは20~30%。800以上はハイリスク。1200の人はほとんど既にCOPDだと考えてよいと思います。個人差がありますので、200で発症する人もいます」

ちなみに、COPDはタバコの煙による肺の炎症だから、吸っている本人だけではなく、同じ室内で煙を吸う人にもリスクがあります。
つまり、受動喫煙でもリスクはあるのです。その理由を、福地先生は次のように説明します。

「たとえば、タバコを室内で吸っている人が1人いれば、屋外に注意報が出ているときのPM2.5よりももっと高い濃度になります。喫煙者がいる家庭といない家庭の室内のPM2.5平均濃度には約10倍の差があります」

○きれいな肺に戻るには3年。なるべく早く禁煙を

自分と家族や周囲の人をCOPDから守る最も効果的な方法、それは「禁煙」。

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