2014年12月27日 11:30
SFアニメで"宇宙"を夢見た少年が見た地球 - JAXAの宇宙飛行士・星出彰彦氏が伝える宇宙の魅力とSFの役割「楽しさ、そして難しさ」
その後、1985年に日本人として初めて毛利衛氏、向井千秋氏、土井隆雄氏がNASDA(現JAXA)の宇宙飛行士に選定された。日本人でも宇宙に行ける道があると、星出氏にとって宇宙飛行士が現実的な目標になった。だが、それはもちろん簡単な道ではない。星出氏が3回目のチャレンジで選抜試験をパスし、宇宙飛行士の候補者として選ばれたのは1999年。ISS搭乗宇宙飛行士の基礎訓練に参加し、宇宙飛行士として認定されたのは2001年だった。
○2時間の夢で終わらない宇宙
宇宙への憧れからスタートし、本当に宇宙飛行士になった星出氏。実際に体験した宇宙とは、どんなものだったのだろうか。ISSの長期滞在ミッションで4カ月間を過ごした後、星出氏は「帰りたくない」と思ったそうだ。
宇宙での体験を、星出氏はひときわ楽しそうに話してくれた。
星出氏:飽きないんですよね。仕事も充実していましたし、訓練に携わる人や管制官など、サポートしてくれるたくさんの人たちがものすごくいいチームを作ってくれたおかげだと思います。(宇宙が)2時間の映画で終わってしまうのではなく、それがずっと続いていることがうれしいんです。
宇宙が常にそこにあって、終わらない。