2014年12月31日 10:28
スマホが日常生活とさらに融合 - 2014年のスマホを言い表す一字「融」
競合関係にあるAppleは、6月に開催された開発者会議で「HomeKit」を発表している。家のカギや照明器具、サーモスタットなどをiPhoneから遠隔管理するための開発フレームワークであり、PHILIPSやHoneywellなどのメーカーが対応ハードウェアの製造を表明している。GoogleにせよAppleにせよ製品群を展開するには至っていないが、具体的なビジョンを示したという点で2014年が「スマートハウス元年」としてのちに振り返られることになるのかもしれない。
以上を踏まえると、2014年のスマートフォンを表す1字は「融」がふさわしい。スマートフォンと他の機器はただ機能的に連係するだけでなく、互いに依存する要素が増えて融合/融和が進行した。AV機器もクルマも住設機器も、スマートフォンの所有を前提に新機能を用意する方向へと進化している。今後「融」が進みさまざまな要素と反応すれば、新たな可能性も生まれてくるのではないだろうか。
●スマホとエンドユーザーの組み合わせから見る「融」
○通信インフラとの融和
前項で取りあげた「融」は、スマートフォンと他の機器という関係から捉えたものだが、スマートフォンとエンドユーザという関係からも「融」