2015年1月20日 17:33
山田祥平のニュース羅針盤 (42) 何年も本当に代わり映えしなかったパソコン、いま再び変化の芽生え
ノートが欲しかったのではなく単にコンパクトなパソコンとしてノートを選ぶしかなかったということだ。
一方、富士通の「LIFEBOOK GH77/T」は、本体に相当する台座がクレードルになっていて、そこにタッチ対応15.6型スクリーンを装着して使う。キーボードやマウスはワイヤレスで別添される。
実は、このスクリーン、本体とワイヤレスで通信し、タッチ情報と表示情報をやりとりする。つまり、ワイヤレスモニタだ。本体から取り外して部屋の別の場所で、まるでタブレットのように使えるのが特徴だ。処理系を本体側にもたせたことによって、タブレットスクリーンそのものの重量は約980gに抑えられている。15.6型でこの重量はかなり優秀だ。
NECPも富士通も、クラムシェルタイプのスタンダードノートPCが、必ずしも、一家に一台のスタンダードコモディティとしてふさわしいと考えていない点で共通している。ならば、新たなプラットフォームを提案しなければならないと考えるのは当然の戦略だ。NECPのLaVieは誕生から今年で20年になるそうだが、実は、20年前からPCの使い方はそれほど大きく変わってはいないという。そこに大きな課題があり、デジタルライフは一般消費者の中にまだまだ浸透してはいないというのが同社の考えだ。