2015年2月4日 16:06
年間死者数は1万7,000人!? - 冬の突然死「ヒートショック」の対策法とは?
冬になると、お風呂での突然死のニュースをよく耳にする。その原因のひとつといわれるのが、「ヒートショック」。いちばんリラックスしている入浴時に頻発するこの現象を防ぐには、どんな対策をとればよいのだろうか? 住宅のプロフェッショナル・積水化学工業に聞いてみた。
○死者数は交通事故死者の約4倍
そもそもヒートショックとは、急激な温度変化で身体がダメージを受けること。例えば、冬場の入浴の場合、温かいリビングから寒い廊下を通って脱衣所で服を脱ぐ。この間、体が冷えるため、血管が縮んで血圧はグングン上昇する。ところが湯につかると血管が広がって血圧は急下降。このように血圧が乱高下することにより、心臓に負担がかかり、心筋梗塞や脳卒中などが起こるのが、ヒートショックだ(日本医師会HPより)。
ある調査によると、ヒートショックによる死者数は年間1万7,000人(※1)で、年間の交通事故死者数(4,373人/※2)の約3.8倍にも上る。
この現象について、住宅の快適性に詳しい積水化学工業 住宅カンパニー 商品開発部 商品企画部 環境・快適住宅推進グループ グループ長で一級建築士の資格を持つ太田真人さんに聞いた。