2015年2月18日 06:00
東京都・高円寺の銭湯にはミルク風呂以外にも個性光るサービスがいっぱい!
音楽、ファッション、サブカルチャー、若者を中心とした中央線文化と、50年以上続く阿波おどりの伝統文化が混在する"日本のインド"こと高円寺。今回紹介するのは、そんな高円寺の「小杉湯」だ。JR高円寺駅から徒歩5分。にぎやかな商店街を通り、一本路地に入ったところに佇む、昭和8年(1933)創業の銭湯である。
○ロビーにはギャラリースペースも
伝統的な破風屋根と、シンボルでもある鯉の懸魚(げぎょ)は、昭和の風情そのまま。開店前から列をつくるほど地元に愛されており、ほかの銭湯では見かけないような若者も多い。まさに客層は老若男女だ。シャッターが開くと同時になだれ込む。
フロント式で、男湯は右、女湯は左。メディア取材も多く、有名人の写真も飾られている。月替わりのアートギャラリーになったロビーは目玉のひとつ。このギャラリースペースは1カ月無料で利用できるのだが、予約はなんと2年待ちだとか! そのほか、ロビーにはドリンクやアイスのケース、また、手書きのPOPが添えられたマンガ本が並んでおり、湯上がり後のひとときもここでゆっくりできる。
銭湯そのものは戦前の建築だが、大黒柱や格天井はそのままに、中は現代風に使いやすく改装済み。