くらし情報『イラン、3年ぶりの人工衛星打ち上げ成功 - 謎多き宇宙開発と、その将来 (1) 国産衛星ファジルと、スカッド・ミサイルから生まれたサフィール・ロケット』

2015年2月18日 10:46

イラン、3年ぶりの人工衛星打ち上げ成功 - 謎多き宇宙開発と、その将来 (1) 国産衛星ファジルと、スカッド・ミサイルから生まれたサフィール・ロケット

宇宙監視ネットワークの観測データによれば、物体のうち1つは、地球の地表に最も近い点(近地点高度)が224km、最も遠い点(遠地点)が470km、赤道からの傾き(軌道傾斜角)が55.53度の軌道に、もう1つは近地点高度224km、遠地点高度460km、軌道傾斜角55.54度の軌道に乗っているという。現在、暫定的に前者には2015-006A、後者には前者には2015-006Bという名前が与えられており、どちらかがファジルで、もう一方がロケットの最終段だと考えられる。

イランにとってこの打ち上げは前回から約3年ぶりの衛星打ち上げ成功となり、またファジルはイランが自力で開発した衛星としては4機目となった。

○衛星ファジル

「ファジル(Fajr)」はイラン・エレクトロニクス・インダストリーズ社が開発した衛星で、「夜明け」、もしくは「オーロラ」といった意味だという。

打ち上げ時の質量は52kgで、設計寿命は1年半ほどとされる。衛星にはカメラが搭載されており、地球を観測することが可能だという。またGPS機器も搭載しているとされるが、もちろんGPS衛星というわけではなく、位置の把握などに使われると考えられる。

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